きた日誌

2018.07.06更新

難聴、耳鳴りでお困りの方は、毎日のようにたくさん診察にこられます。

耳鼻科開業医、大学病院耳鼻科などで診断、治療を受けて、当院にこられる方も少なくありません。

 

ある患者さん。

難聴、耳鳴りが出現して、近くの耳鼻科開業医に診察に行かれ、その後治らないということで、大学病院耳鼻科へ紹介。

そこでも色々な治療を受けても、耳鳴りはまったくおさまらず。

最後の診察で、大学病院耳鼻科では、「耳鳴りは治りません」といわれた、とのこと。

その後、とてもお困りで、当院を受診。

初診時に、耳鳴りの苦痛の度合いを調べる問診票 Tinnitus Handicap Inventory THI を記入していただくと、なんと86点!

THI

※読みにくい方は、ネットで検索できると思います。

100点が満点で、最も耳鳴りの苦痛の度合いがつよいと100点になる。それが86点。

個々によって、調子が悪くなった理由、背景、生活環境などが異なるので、一概にどういった治療がいいという表現は難しい。

ただ、私が説明することをよく理解され、提案する治療を積極的に取り入れ、とても熱心に治療された。

だんだんと調子がよくなっていくのを、ご本人はもちろんのこと、私も診察でお聞きするのが楽しみになっていく。

おおよそ初診から6か月近くが経ったときの診察。同じ耳鳴りの苦痛の度合いを調べる問診票 THIを記入していただいた。

なんと、0点!まったく苦痛ではないと。これを見た瞬間、ほんとうにうれしかったですね。

 

決して、当院に 魔法の薬があるわけではない。魔法の治療法を隠しているわけでもない。病気や症状についてお話をし、よく理解してもらい、色々な選択肢を提案する。これに対して、患者さんご本人も、じゅうぶん納得され、治療をうける。変えられる生活習慣、食生活を少しずつでも改善する。

ただそれだけ。

「耳鳴りは治りません」という、大学病院耳鼻科の診察で 患者さんがいわれた一言。その意味を、一医療者として、あらためて考え直しました。

投稿者: きたにし耳鼻咽喉科

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