きた日誌

2016.08.01更新

『動的平衡』『生物と無生物のあいだ』などの著書で有名な、福岡伸一先生のご講演をおききする機会に恵まれました。難しい内容でも、わかりやすく伝えられるのが、ほんとうの意味で 頭のいい・理解の深い方ということになるのでしょうが、まさに福岡先生のお話は、わかりやすく、興味深くきかせていただきました。

もともと、著書が好きで読ませていただいていた、一ファンとして 素晴らしい時間をいただけました。

福岡先生の著書と

福岡先生と乾杯

気さくな、やさしいお人柄で、人間的にもすばらしく、あらためてファンになりました。

 

また先生の紹介で好きになった フェルメールのお話もうかがえました。銀座で開催されていた、リ・クリエート展にも何度か足を運びましたが、他の先生が購入された、『真珠の耳飾りの少女』にも会えて、うれしかったですね。

真珠の耳飾りの少女

 

先生のご講演の内容で紹介されていましたが、「頭足人」というのをご存知でしょうか?

頭足人(ネットより転載)

幼稚園、保育園のお子さんが、ヒトをテーマに絵を描くと、このような、かわいい絵を描いてくれますね。

これを、「頭足人」と呼ぶそうです。今書いても、私も同じような絵を描いてますが…。

かわいい絵を描いてくれたね、と思う反面、たしかに、この年齢にしてすでに、ヒトを部分、部分に分けて、臓器、臓器に分けてとらえる考え方が、始まっているといえるんですね。

 

よく、私たち医師は、「ヒトが病気になるメカニズムは…」といって説明をしますが、この表現の中にも、ヒトを機械的に分けてとらえる、メカニズム=機械論の考え方がしみついています。

分子生物学を極められた福岡先生が、ヒトを機械ではなく、流れの中にある『動的平衡』として、とらえて表現されたことは、とても重要で、私たち医師にとっても、示唆に富む内容を含んでいると思っています。

 

栄養療法などにおいても、食を、単なるエネルギー源として、また欠けた栄養を補給するための材料として、

とらえるのではなく、壊して作ってを繰り返す、流れ・動的平衡の中で、ヒトの身体、細胞を捉える考え方を、私たち医師こそが持つ必要がありますね。

 

 

 

投稿者: きたにし耳鼻咽喉科

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